今の世の中《触らないで生きていく時代》になってます。
先日もJALの飛行機のチケットを購入する際にノンタッチでチケットが買えると言うニュースをテレビで見ました。
確かに誰が触ったかわからない銀行のATMや電車のつり革とかは、なるべく触りたくないですが。。
学校ではコロナのこともあり感染症対策と言う事で(触る)と言うことに嫌悪感を持つようになってます。この事は成長していく子供の脳の発達には非常に障害になるそうです。
歩いて見える景色、触って感じる感覚、そういうものが大切なはずです。
赤ちゃんが手や足で床をハイハイをするようになって移動する事ができるようになったら、それはもうしゃべることができる第1歩前だそうです。
移動できるから前へ進んで見えるものが近づいたら『あーこれくらいの大きさなんだ』と理解できるのです。
動物と人間と同じレベルで話してはいけないでしょうけども、人間も所詮動物です。自分はチワワ2匹飼ってますが、何かあれば事あるごとにすぐなめてきます。
人間の赤ちゃんも同じです。なんでもかんでも口の中に入れる時期があります。それで誤飲して病院に行くこともありますが。。
《口でなめて理解する》これが始まりです。
非接触型ではバイオリンの演奏できません。
左手でホントいろんなところを触れて、顎も顎当てに当たり、肩はバイオリンの裏側が鎖骨に触れ、そして右手は弓を持つのですが非常にデリケートに感覚を研ぎすますのです。機械的に右手に弓を持ち、左手で押さえて良いのだろうと、ぎゅっと押さえると変な音しか出ません。人にしかできないデリケートな五感が大切なのです。機械には絶対できない感覚です。
そのうち非接触型の除菌バイオリンって言うものができるのかしら?
バイオリンを弾くとき初めから一回でうまくいくわけがありません。
何回も何回も同じことを繰り返してやっとできるようになるのです。できなかった経験の積み重ねです。
脳が学習します。
クイズ番組ですぐに回答がないと不安になるような感じかもしれません。すぐ答えを教えて欲しくありませんか?
《なぜ皆既月食が起きるのだろうか?》
『そういうものだ』と思ってしまえば研究する気持ちもなくなります。自分で考えることをやめるので気持ちは楽になるかもしれません。
《なぜか?どうして?》と言う疑問を持ち続けて、その疑問がトゲが刺さったかのように心にずっと残っているからこそ解決したときに喜びがあるのです。
脳は起きている時が100としたら寝ている時も80から90位は動いているそうです。
だから夢を見るらしいです。
何にもしていない時は全く休んでいるわけでは無いのです。
例えば子供がテレビゲームやインターネットをしていても脳は別のことをしているかもしれませんね。ただそのことで時間をとられて本業のお勉強がおろそかになってはいけないですね。
私は車の運転をしているときに、、『こんな練習をしたらいいかなぁ』とか、生徒に『こういう風に教えてあげたらいいかな』とか『自分のリサイタルで演奏する曲は次は何にしようかな』とか急にひらめきます。
バイオリンは不思議な楽器で昔から医学と音楽は共通しているところがあります。
音楽をすることで人が変わり成長するということもありますが、反対に《心と身体の分離》に気をつけなければいけないことも出てきます。
音楽は自分が感じる心を音にできる喜びです。
ヒトには五感と言うものが人間にあると言うことを忘れてはいけません。その五感を育むのに音楽という芸術は良い様です。
コンピューターは人が情報を入れて動くものです。感情を持つようにするコンピューターもあるそうですが、結局は人が作るものです。
人はいろいろなものをまず記憶します。その記憶が脳の中でシナプスが自然とつながっていき、新しい発想が出来るようになるのがヒトです。
そのようになるための条件は1つあります。
寝ることで脳の中の情報が整理され次に必要な時に動けるようになるのです。だから睡眠はとっても大事なのです。
皆さんちゃんと寝ましょう。