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チェロを見て、弓の本当の動きに気づいた

🎻バイオリン🎻
# チェロを見て、弓の本当の動きに気づいた

私は学生時代、
チェロの演奏会を本当によく見に行っていました。

幸い、
学校のチェロの先生方や学生たちが素晴らしく、
関西にいた頃は、
気になる演奏会へ何度も足を運びました。

そこで強く感じたことがあります。

それは、

「音楽が流れる時、
弓の場所も流れている」

ということでした。

チェロは、
駒から指板までの距離が広く、
弓の接点の変化がとてもよく見えます。

しかも、
客席から正面に見えるため、
弓がどこを通っているのかが非常に観察しやすい。

見ているうちに、
あることに気づきました。

本当に豊かな音色で弾く人ほど、
弓の場所が固定されていないのです。

音楽の流れ、
左手の響き、
音域、
フレーズの方向によって、

弓の場所が、
自然に駒側へ行ったり、
指板側へ行ったりしている。

しかもそれは、
「動かそう」として動かしているのではなく、

音楽によって、
自然に変化しているように見えました。

後に、
ハイフェッツの演奏やマスタークラスを見て、
私はさらに確信しました。

本当に素晴らしい演奏家は、

「これ以上指板側へ行くと雑音になる」

というギリギリの限界を使っている。

完全に安全な場所だけではなく、

崩れそうで崩れない、
その境界で音を生かしているのです。

そこには、

・抵抗
・摩擦
・緊張
・振動の密度

が存在しています。

だから、
音が“生きる”。

逆に、
安全な場所だけで均一に弾き続けると、
時に音楽の流れまで止まってしまう。

私は、
多くの学習者が、
無意識のうちに
「固定されたルール」
を作っているように感じます。

・弓はまっすぐでなければならない
・指は立てなければならない
・隣の弦に触れてはいけない
・左手は強く押さえる

など。

しかし本来、
それらは“目的”ではなく、
音の結果として現れる現象です。

本当に大切なのは、

「本当にそうなのか?」

を観察すること。

音を観察し、
響きを観察し、
なぜそうなるのかを考えること。

私は最近、
技術を教えているというより、

「音楽上の思考停止を解いている」

のかもしれない、
と思うようになりました。

音は、
形だけでは変わりません。

音は、
観察によって変わり始めます。 🎻

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