ゆっくりした曲ほど、
弓の接点がよく見えてきます。
どこに弓を置き、どう動いているのか。
実は、音色はそこでも大きく変わっています。
多くの人は、右手だけを見ています。
でも実際は、左手の触れ方によって、接点は自然に変わっています。
右手が決めているというより、
「左手に教えられている」
のかもしれません。
さらに、
弓のスピードと、
ビブラートの動きも
実は深く繋がっています。
ビブラートだけが速くても、弓だけが動いていても、
音はどこか不自然になります。
この二つが合った時、音は自然に歌い始めます。
G線上のアリアのような、ゆっくりした旋律は、
こうした音色の変化や、
響きの移り変わりを
とても観察しやすい曲です。
音楽は、
形を真似することではなく、
“音を観察すること”
から始まるのだと思います。