🎻第6回音色オンラインセミナー 10月4日(日)開催・お申し込み受付中

音楽には山頂はない

🎻バイオリン🎻

バイオリンを弾いたり、教えたりしていると、

ふと立ち止まって考えることがあります。

なぜ基礎練習が大事なのか?

楽器の持ち方

弓の持ち方

左手の形

音階

ボーイング

どれも地味な練習です。

でも、私はそれらをとても大切にしています。

なぜなら、それは技術のためではないからです。

音楽のためです

⸻

私は若い頃、山登りが好きでした。

ある時、「山頂を目指さない登山の会」という名前で仲間と山を歩いていました。

山頂だけを目指すと、登山は苦しくなります。

途中に咲いている花も、

美しい沢の音も、

風の気持ちよさも、

急いで通り過ぎてしまいます。

もちろん山頂に立つことは嬉しいことです。

しかしながら山頂もまた通過点です

また次の道が続いています。

私にとって登山の楽しさは、

山頂だけではありませんでした。

歩くことそのものが楽しかったのです。

⸻

最近、そのことは音楽とよく似ていると思うようになりました。

技術だけを追いかけると、

難しい曲を弾くこと、

速く弾くこと、

弾くだけが目標になってしまいます。

でも、それは本当に音楽でしょうか。

私は違うと思います。

私たちが目指しているのは、

音楽です。

だから私は、

楽器の持ち方を大切にします。

弓の持ち方を大切にします。

左手のセットアップを大切にします。

ビブラートも

音色も

すべてその先にあるものです。

技術は目的ではありません
音楽へ向かうための道なのです

⸻

最近、もう一つ気づいたことがあります。

私が探していたのは、

自然の法則だったのです

身体が自然に動くこと

楽器が自然に響くこと

無理のないビブラート

無理のないボーイング

それらはすべて、

自然の法則の中にありました。

だから私は、

良い音楽をするために弦も交換します。

良い道具を探します。

セットアップを考えます。

しかし、それらは目的ではありません。

すべて音楽のためです

⸻

最近、自分自身によく問いかける言葉があります。

音楽に何を求めるか
音楽でしょう

私は、その答えは昔も今も変わりません。

⸻

そして、今日あらためて思いました。

音楽には山頂はありません。

あるのは通過点だけです。

だから焦る必要はありません。

一歩ずつ歩けばいい。

一音ずつ積み重ねればいい。

私はこれからも、

歩くことそのものを楽しみながら、

一音一音積み重ねていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました